「恐れから解き放つ神の言葉を」(2018年3月11日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

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東日本大震災の日から7年の月日を数え、今年も3月11日の日を迎えました。
あの震災が起こったひと月後、わたしは山形教会からメッセージを語るようにと招かれ、主日礼拝で次のように語りはじめました。

「今日も、こうして顔と顔を合わせて、主を礼拝させていたけることは、本当に恵みです。 今、わたしたちの国は、大きな試練の中におかれています。何日か前、ある方が私にメールをくださいました。そのなかには、あの3月11日以降、世界が変わってしまった気がしますと書いてありました。
もう、あの3月11日の前と、今は、まるで住む世界が変わってしまったかのようにさえ感じてしまう。それは、直接被災を受けた方も、直接ではなかった方も心のどこかで感じている感覚であろうかと思います。
しかし、以前としてこの世界は、神の支配のもとにあるのです。世界を創造され、導いておられる主は、なに一つ変わることはありません・・・・・・(中略)
「神はその独り子をおあたえになったほど、世を愛された」
この神の約束は今も変わりません。神の独り子、イエスキリストが、わたしたちの罪を購うために、血を流された。命を捨てられた。ここに神の愛がある。この神の約束の言葉は、今も、そしてとこしえに、立ちつづけるのです。・・・・・」

あの状況下で、神の愛を語ることは、恐れとの戦いでありました。しかし、恐れに支配されそうなときだからこそ、恐れから解き放つ、神の愛の言葉が語られ、聞かれる必要があると信じるのです。

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