「神の時を生かされて」(2019年10月27日 週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

 今日は召天者記念礼拝です。先に天に召された愛する方々を覚えて、祈ります。
 去年の召天者記念礼拝の時から今日までの間に、教会員では阿部久子さん、藤川昌也さんが天に召されていきました。

 人がこの地上に命を与えられる「時」、そして天に召される「時」。それは人の思い、計画、願いを超え、わたしたちを愛してくださる天の父のあたえたもう「時」。

 その「時」は、聖書のギリシャ語で「カイロス」といいます。積み重ねられていく「時間(クロノス)」に対して、二度とめぐり来ることのない「一度きりの時」「機会」が「神の時(カイロス)」。

 そういう意味では、わたしたちが人生で経験する、出会いの時も別れの時も、もはや繰り返せない「神の時」。

さらに2019年10月27日に、この花小金井教会の教会堂に集まった一人一人による「召天者記念礼拝」もまた、もはや繰り返せない「神の時」を共有する貴重な体験。そのことに、今、気づきたいと思います。

 私たちは、天と地を創造された父なる神に愛され、自分がおかれた時代に生きるいのちをいただきました。

その一度きりの人生の機会において、神が出会わせてくださった人々と共に生き、共に喜び、悩み、愛しあい、そして私たちはみんな「神の時」に、天の親のもとに帰るのです。

主イエスが示してくださった、「永遠のいのち」に生かさている、神の子どもとして。

「何事にも時があり 天の下の出来事にはすべて定められた時がある」
「神はすべてを時宜に適うように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる」
(旧約聖書 コヘレトの言葉 3章)

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