「福音の蛇口」(2015年11月8日 週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

水道の蛇口の前に、渇いた旅人が倒れています。蛇口さえ開けば、渇いた旅人は生きることができます。さて、ある意味この蛇口とは、キリスト者の口です。昔イエスさまの口から流れ出た「福音」という水が、教会という水道を約2000年流れ流れて、現代の渇いた旅人の口に入る最終接点。それがキリスト者の口。私たちもかつてほかのキリスト者の口から流れる「福音」の水を飲み、神の命に生かされるものとなりました。そして今度は他の誰かが、わたしたちの蛇口の前で渇き苦しんでいます。

さて今週と来週は、世界バプテスト祈祷週間を覚えて礼拝を捧げます。神の愛を伝えるために、国外へと出かけて行った私たちの仲間を覚えて、共に祈りをあわせます。

私たちの連盟からは3月末に嶋田和幸宣教師・嶋田香宣教師とご家族がカンボジアに、6月中旬にはすでにインドネシアで語学研修を始めていた野口日宇満(ひうまん)宣教師と野口佳奈宣教師とご家族が渡航し、現地で生活を始めました。

実際の働きはもちろん、言葉・文化・宗教の違うなかで、子どもさんと共に、新しい生活を立ち上げていくことは、実に大変なことでしょう。その困難さを覚悟し、神の招きと信じて出かけて行った、私たちの仲間のことを知り、その生活に思いを馳せたいと思います。また国際ミッションボランティアとして、長くルワンダの地で仕えている佐々木和之さんとご家族や、宣教師のサポート、アジアにおけるバプテストを繋ぐために、シンガポールに遣わされたアジア・ミッション・コーディネーターの伊藤世里江(よりえ)牧師、そしてそれら国外宣教のために陰に日向に支えておられる、国外伝道室長の井形英絵氏、お1人1人を覚えつつ、「福音」の水の流れが途絶えることのないようにと、祈りと捧げものを主に捧げる時といたしましょう。

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