「繋がりから流れてくるもの」(2018年11月18日 週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

先週、天城山荘で行われた日本バプテスト連盟の総会に代議員として出席しました。

嬉しい出来事としては、新たに「東海バプテスト教会」のバプテスト連盟加盟が承認されたこと、また長い間ビルの一室を借りて礼拝をしてきた「東京北教会」が、地域の多様なニーズに応える「居場所」、多文化共生の教会、また連合の働きに仕えるために、教会の土地を取得する支援プロジェクト「全国支援・地域共同プロジェクト」が承認可決されるなど、前向きな決断がなされたことでした。

 

また今年度いっぱいで、吉高叶常務理事がそのお働きを終え、新年度の常務理事として中田義直牧師(市川大野教会)が選出されたことも、これからの時代に向けた新しい改革へと、バプテスト連盟が大きく踏み出した決断の出来事でした。

 

人は一人では生きられないように、教会も一つの教会だけでは立ち続けることは困難です。パウロは「教会はキリストの体、一人一人はその体の部分」と言いました。その教会は、必ずしも一つの群れとは限りません。パウロは彼の手紙を受け取った地域の、いくつもの小さな群れに向けて「○○の教会」と呼ぶからです。私たちが今、一つの教会を指して「キリストの体」とイメージするよりもっと広いイメージで、パウロは地域に点在する小さな群れのあつまりを「教会」と呼んでいたことでしょう。

 

全国のバプテスト連盟に加盟する教会には、地方の人口減少の激しい地域にあって疲弊している教会、経済的に牧師を招けない教会、会堂がなく借家借室で礼拝をしている教会、奏楽者がなく、自動演奏の伴奏で讃美歌を歌っている教会、災害の被害にあった教会など、さまざまな弱さを負いつつ、それゆえに主から目をそらさずに、礼拝を捧げている仲間の群れがあります。そのことを覚え、これからますます繋がりを大切にしたいと思っています。なぜなら、繋がるからこそ流れてくる主の愛の流れに、わたしたちも潤わされ、励まされたいからです。

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