「共に冒険の旅をしている仲間として」(2019年3月31日 週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

私たちの花小金井教会は、日本バプテスト連盟(以下 「連盟」と記す)が1964年に花小金井の地で開拓伝道を開始することを決め、仙川教会が母教会となり、当時仙川教会のアスキュー先生が牧師を辞任し、花小金井伝道所(当時)の責任者となってくださいました。連盟諸教会の信仰の決断と、アスキュー先生の献身と冒険から花小金井教会はスタートしたのです。

戦後16の教会から始まった「連盟」は、今では300を超える教会・伝道所へと広がっていきましたが、その背後には、米国南部バプテストの仲間から寄せられた祈りと支援、そして主を信じて、冒険の旅に一歩踏み出した人々の、「献身」があったことを、忘れずにいたいと思います。

さて、2000年までの「連盟」の「協力伝道」の柱は、あらたな教会を立てていく、いわゆる「開拓伝道」でした。しかし2000年以降、新しい協力伝道の形が起こされることになります。「全国支援・地域協働プロジェクト」です。

それは地域教会や近隣の教会の連携による、宣教の働き、プロジェクトに対して、全国的な支援を得て展開していく協力伝道です。そのために、まず地方連合(地域ごとの教会の連合体)の賛同を得る必要があり、必然的に地域の教会に対して、その働きのアピールや賛同を求めるプロセスも生まれ、孤立しがちな教会と教会が、知り合いつながっていく効果も期待されたプロジェクトです。

 

今回、赤羽にある東京北教会が、この地域共同プロジェクトとして、「地域の多様なルーツを持つ人々と共に生きる」ビジョンを掲げ、会堂のための土地建物の取得を目指したプロジェクトを立ち上げました。そして地域教会の賛同や協働を得る地道な努力が実り、昨年の連盟総会において「地域共同プロジェクト」として認定。経済的支援を受けることが決まりました。しかしこれはゴールではなくスタート。これからも様々な試練が東京北教会を待ち受けていることでしょう。私たちはそんな東京北教会のチャレンジを知ることで、私たちに対する主からの呼びかけ、チャレンジのみ声に耳を傾けたいのです。私たちも彼ら同様、神の国へと至る荒れ野の冒険の旅を歩んでいるのですから。

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