「親と子 愛とゆるし」 (2015年5月10日週報巻頭言 藤井牧師)

lgi01a201404292000今日は「母の日」。それはある意味、「親と子である」ことを改めて意識する日です。

わたしは若いころ、親の態度や言葉に傷つくこともあり、自分や他人を心の中で責めることの多い時期がありました。最近、それに関連した、このような言葉と出会いました。

「心を傷つけられた子は、多くの場合、罪意識を持つようになります。成長するにつれ、抱え込んでいる罪の意識から解放されようと、自分よりもさらに弱い者、幼い者の失敗を責め、彼らが罪の意識を持つように追い込むことで、世代から世代へと罪の意識が引き継がれていきます」(ジャン・ヴァニエ)

親の態度や言葉の背後には、彼ら自身も子どものときに親から受けた傷があった。そのことに気付き、理解し、ゆるすとき、人は過去の束縛から解き放たれ始めます。

自分も親も、愛において不完全な罪人。

決して変わることのない完全な愛は「天の親の愛」

ゆえに「あなたは、天の親に愛されている神の子」と告げる福音を聞き、神の愛に目覚めることこそ、わたしたちの救いであり希望。

この福音を、今週も伝えつづけたいのです。

 

「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせねばならない。わたしは、そのために遣わされたのだ」(ルカ4:43)

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