「音楽の感動と祈りの感動」(2017年10月1日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

私たちが天の父の愛を知り、その愛に応えられるのは、聖霊の働きがあるからです。

使徒パウロがいうように、「神の霊に導かれる者は皆、神の子」です。「この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶ」(ローマ8章)ことが出来るのです。

「天の父の愛」「御子キリストの愛」を実感できるのも、聖霊の働きのゆえです。神の愛をわたしたちの心に響かせる聖霊の働きに心を開き、祈りたいものです。

さて「天の父、御子キリスト、聖霊」の関係を、的確な言葉で表現することは難しいことですが、あえて「音楽」にたとえてみましょう。

まず「楽曲」は、「作曲者」から生まれます。作曲者の心から曲があふれ出てきます。

「演奏者」は「作曲者」あっての存在です。その意味で「作曲者の忠実な子ども」です。

「作曲者」と「演奏者」は、「楽曲」において一つに結ばれています。

「演奏者」によって演奏された「楽曲」は、「作曲者」からあふれ出たものであるとともに、「演奏者」によって奏でられたもの。音楽とはこの「3者の交わり」と言えます。

「作曲者」「演奏者」「楽曲」の3者は、互いに深く交わり完全に一致しています。ばらばらに一つの要素だけを取り出しても、そこに感動はありません。

音楽を鑑賞するということは、つまりこの「3者の交わり」の中に入ることであり、ここに音楽のもつ「感動」と「喜び」があるのです。

さて、「作曲者」を天の父、「演奏者」をキリスト、そして「楽曲」すなわち「天の父の親心」を聖霊としてみましょう。

そして私たちの祈りとは、この「3者の愛の交わり」のなかに入れていただく「感動」と「喜び」とイメージしてみたいのです。

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