「バプテストと教会学校」(2018年9月2日 週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

私たちの教会では毎年9月を「教会学校月間」と定めて、「教会学校」の大切さと、参加の呼びかけをしています。9日の礼拝では「ジュニアクラス」の夏期学校の報告、16日は「成人クラス」から証をしていただきます。

さて私たちが加盟する日本バプテスト連盟では、教会学校の目的をこのよう定めています。

「教会学校の目的は、その活動を通して、すべての人々がイエス・キリストを信じる信仰告白に導かれ、教会を形づくり、生の全領域において主に聞き、主を証しする生活を確立していくことにある。」

このような目的を掲げ、幼児から大人までの「教会学校」を行っているのは、おそらくバプテストだけでしょう。(すべての教派を確認したわけではありませんが・・)。

他の教派においては「教会学校」といえば、大人が子どもたちに聖書を教える「学校」です。

しかしバプテスト教会における「教会学校」は、ある教師から生徒に対して一方通行に聖書の知識を伝達する「学校」ではありません。

本当の教師は「聖霊」として今もクラスメンバーの一人一人の中で働く主イエスと信じ、聖書を読む一人一人が受け取った「思い」「示し」を互いに語り聞き合う「相互学習」スタイルの「教会学校」がバプテストの特徴です。

聖書以外に「聖書教育」誌などの資料も用いますが、それは「教案」でも「答え」でもなく、あくまでも「対話相手」にすぎません。

同様にバプテスト教会では、キリスト教の伝統的な「信条」「信仰告白」「神学」「教理」などを尊重しつつも絶対化せず、あくまでも一人一人が直接聖書の言葉に向き合い、主体的に聖書の言葉に「応えて生きる」信仰生活を大切にしてきました。

しかしそれはともすると自分の聖書の読み方を絶対化し、独善的になる危険性もあります。

ですからバプテスト教会では、一人ではなく教会で共に聖書を読み、互いの言葉に聞き合う「教会学校」を大切にしてきたのです。

互いの言葉に新たな視点、気づきを得、悔い改めと励ましをいただく成長の現場として ぜひあなたも「教会学校」に参加しませんか。

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