中世の偉大な学者アンセルムスは、私たちが自分自身を深く知り、神に近付くときに感じるジレンマを、こう表現しました。
「なんと苦しいジレンマ
自分をみつめるならば、自分が耐えられない。
しかし見つめることがなければ、自分に直面できない。
自分について吟味すると、自分の姿が私を圧倒する。
しかし吟味しないでいると、永遠の罰が私を欺く。
自分自身を見ると、その恐怖に耐えられない。
自分自身を見ないなら、死は免れない。」
神の言葉によって、自分が問われるとき、私たちは謙虚にさせられます。
自分の道徳的弱さ、生活の中にあらわれる悪を、自分ではどうすることもできないと気づいて、心低く神に助けを祈り求める人々に、
主イエスは、神の祝福を宣言します。
「だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は 高められる」(ルカ14章11節)