「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として、2月11日が「建国記念の日」と制定されて52年。
この国民の「祝日」を、キリスト教界が「信教の自由を守る日」としているのは、この日が日本神話に登場する神武天皇の即位の日「紀元節」に由来するからです。
「紀元節」は明治時代に始まって戦前まで、天皇を現人神に祀り上げ、天皇制軍国主義・国家神道体制を推し進めていった中心的祭日でした。
例えば、学校では、日の丸掲揚、君が代 斉唱、「御真影(天皇の写真)」の前での「教育勅語」「奉 読」、「神武天皇東征」「皇室のありがたさ」等が説かれ、 偏狭なナショナリズムが植えつけられました。
終戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の意向により廃止されますが、サンフランシスコ講和条約により日本の主権が回復するなか「紀元節」の復活運動が起こります。
9回も法案が廃案となるほど賛否が分かれたにも関わらず、「建国されたという事象そのものを記念する日」という解釈により2月11日が「建国記念の日」に制定されました。
それ以後、日本のキリスト教界はこの日を「信教の自由を守る日」として集会などを行っています。
天地を造られた「主」を信じ、
人ではなく「主」に従う自由を守るために。