ナチスの官僚、ヘルマン・ゲーリングはこう言ったそうです。
「攻撃されるぞ、と恐怖を煽ることで民衆などというものは、いつも支配者の思い通りになる。平和主義を唱える者については、奴らには愛国心がなく国を危険にさらしていると非難しておけばいい。このやり方はどこの国でもうまくいく」と
「恐怖心」を煽る。それは、いつの時代も支配者が民衆を動かす時の常套手段です。
しかし恐怖心を煽る側にも問題はありますが、一方、自分たちだけを守りたい、という利己主義から「敵への恐れ」に取りつかれ扇動される民衆にも問題はあります。
「生命や財産を失う苦悩をこうむりたくないために、我々も加害行為に加担してしまいます」語ったガンジー。
自分を守ることと、相手を攻撃することはいつも表裏の関係です。
しかしイエスさまは「自分が損をする」ことさえ「恐れない」心の自由のあることを示されました。
それこそ主イエスが真の平和への道である、所以です。
「あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい」(ルカ6:29)