「信仰と政治」(2017年5月7日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

たとえ数人であっても、人と人とが共に生きるところには、力関係が引き起こされます。違う感じ方、価値観の人々が、一緒に平和に生きるには、どうしても「決め事」が必要になります。その「決め事」を決めることを「政治」と呼ぶならば、この地上に生きていて、「政治」と無関係に生きられる人はいないでしょう。「信仰」と「政治」は関係ないという人もいますが、わたしたち「信仰者」も、神に愛されている人と人とが、共に生きられるようにと祈り求めるとき、そのための具体的な「決め事」を決める「政治」について、関心をもたないわけにはいかないはずです。

さて教会も人の集まりなので、当然「政治」が存在します。「教会政治」については簡単に大きく分ければ三つの考え方があります。一人の人が決め事を決めていく、「監督政治」。数人のリーダーが決め事を決めていく「長老政治」。教会員全員で決め事を決めていく「会衆政治」です。わたしたちバプテスト教会は、牧師も含めて、教会員の一人一人が、聖霊によって直接神様に祈り、交わることができると信じます(万人祭司)から「会衆政治」となり、総会が最高議決機関となります。次週はその大切な総会です。

「政治」で人を「救う」ことはできませんが、「神に救われ」「神の愛を知った」人々の中で、神のみ言葉が生きて働くとき、その人の考え方や、参加の仕方、行動を通して「御心が天で行われるように、地にも行われ」ていくことになると信じているのです。

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