新しい歌が生まれる時

「新しい歌を主に向かって」      牧師 藤井秀一
「賛美」をテーマに御言葉に聴いてきた、今月の最後の礼拝に、バプテスト連盟の教会音楽室長及び、相模中央キリスト教会の音楽主事をしておられる江原美歌子先生をお招きし、共に主への賛美を捧げることができることを心から感謝しています。
わたしたちが使用している「新生讃美歌」は2003年に連盟の「新生讃美歌編集委員会」によって編集、出版されました。その背後で、当時花小金井教会の藤澤一清牧師が、連盟の教会音楽主事の働きを兼任しつつ「新生讃美歌編集委員会」を支えてくださいました。江原美歌子先生は藤澤一清牧師に次いで、教会音楽主事、また教会音楽室長として連盟の諸教会の礼拝、教会音楽に関わる課題の刷新のために考えつづけ、実践してこられた方です。またその働きは、バプテスト連盟のみならず、教派を超えた交わり、情報交換にも開かれています。
毎週わたしたちが、礼拝において当たり前のように賛美歌を歌うことができるのは、「讃美歌集」あってのことです。主の愛に出会った人々が、その時代時代に生み出した、主への宝のような賛美の歌が、いつのまにか消えてしまわずに、今に至るまで大切に歌い継がれてきた背後に、賛美歌を愛する人々の、研究と編集の働きがありました。そしてこの働きは、新たな賛美の歌が生み出され続ける限り、終わることはないのです。
いつの時代の賛美歌も、主の愛に心迫られ、生み出されてきた心からの歌です。その賛美歌を、古びさせてしまうとするなら、それは時代の変化というよりも、そのように感じてしまう、歌う人自身の心のあり様こそが、問われているのではないでしょうか?
わたしたちは、いつの時代の賛美の歌も、心あらたに主に向かって歌いたいのです。
「新しい歌を主に向かって歌え」(詩編98編1節)

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