寝ても覚めてもキリスト

「神が救いに定められた」

いつも神学生を覚えて、お祈りとご支援をくださり、心より感謝申し上げます。

今年度は、例年とは全く違った形での学びをしています。コロナウイルス感染防止のため、大学施設は入構禁止、授業はインターネットを使って画面越しに行われています。

先日、牧師として招聘されることへのスタート地点である常務理事面談が、史上初の試みとして、インターネット会議システムを用いて行われました。連盟諸教会が教会活動や総会を例年通りに開くことのできていないなか、今年度は、非常に厳しい状況が予想されています。この中で、現実をきちんと受け止めつつ、与えられた学びの時を大切に過ごしたいと思っています。

なぜなら、本日の聖書箇所で使徒パウロは、「神が私たちを救いに定められた」と書いていますが、これは気休めなどではなく、神の約束なのだからです。この希望の宣言を受け止めて、いまを大切にしたいのです。こういう中で花小金井教会との交わりを、インターネットを通じていただいていることは幸せなことです。

「キリスト教会における死の教育の役割と今後の展望」という題で、修士論文を書き進めています。このテーマは、かねてより日本では遅れが指摘されており、西南では40年ぶりとなるテーマです(ちなみに、40年前の人のものが日本初の論文でした)。これまで死に多く向き合い、数年ぶりに神学生として宗教科教員の免許を取得した者の使命と捉えて、教会教育の視点から、超高齢多死社会を迎えた社会にある教会で、何ができるかを問い続けています。日本ではタブー視される「死」ですが、キリストの十字架と復活や永遠の命は、ここにも希望を与えてくれるものです。「死」は「生」とも表裏一体です。これからの教会における宣教のテーマとして、私自身の牧会の備えとして、取り組み続けていきたいと思います。

 

高橋周也(たかはしひろや)

北海道生まれ。父親が植物状態になったことなどの経験から人間の生死の意味を問い教会へ。18歳の時苫小牧教会で受浸。2015年より花小金井教会員。2017年4月より、教会の祈りと支援の下、福岡にある西南学院大学神学部で学び始め、現在4年目(大学院博士前期2年)。

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