「今こそ、ほっとする時間を」(2020年3月15日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

3月中は、新型コロナウィルス感染のリスクを下げるために、日曜日の主日礼拝、夕礼拝以外の集会と会合は休止しています。

その代わり、牧師のわたしが教会にいる水曜日から木曜日の9時から5時までは、できるだけ教会堂を開放し、どなたでも黙想や相談など、心を落ち着ける時としていただけるようにしています。

また集会室に卓球台も出して、休校中の子どもたちが遊びに来てもいいようにしています。

先週の木曜日の午後には、教会員のHさんが教会にこられました。少しHさんとお話をしていると、次にはHさんと同い年のTさんもこられました。

お二人とも戦前のお生まれの方。この時期、外出は控えられた方がいいのかもしれませんが、お二人とも比較的お近くにお住まいですし、広い教会に数人ですから心配することもないでしょう。

新型コロナのために、Hさんは日曜日の礼拝は3月からお休みしておられたので、久しぶりの再会を喜んでおられました。しばしの歓談ののち、Tさんが「教会の掃除をさせてください」と言われるので、モップの場所をお知らせし、私は牧師室に戻りました。

さてしばらくすると、集会室の方からお二人の笑い声とともに「ポーン、ポーン」という音が聞こえてくるではないですか。なんとお二人は、卓球を楽しんでおられたのです。

帰り際に「何十年ぶりに楽しみました」と笑顔で帰って行かれたお二人の姿を見て、心が温かくなり、このような素敵な時間を与えてくださった主に感謝しました。

「そのときには、わたしたちの口に笑いが/舌に喜びの歌が満ちるであろう。」
(詩編126:2)

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