「どんな思いで受け取ったのか」(2018年週報巻頭言 高橋周也 神学生)

私にとって、花小金井教会の一番の思い出は、みんなで、毎週一緒に炊き込みご飯を食べたことです。毎週毎週心を込めて作ってくださるその食事をみんなで楽しく食べる。当時は当たり前かのように過ごしていたその時間と皆様との交わりでしたけれども、私の中で、今、最も輝いているのは、何にもましてあの時間だったと思うのです。

今、私たちは、イエス様が裂いてくださる五つのパンと二匹の魚をどんな思いで受け取るのでしょう。

イエス様が裂いてくださるパン。それは、私たちのために裂かれたキリストのからだ。イエス様ご自身をいただく時、そこに「復活」。新しい喜びの命が始まるのです。

仕事で他の教会の礼拝に出席し、午後から教会に来ることも多かった私にとって、炊き込みご飯にカレー粉をかけてみんなで食べたいつもの昼食の交わりは、私にとっての礼拝であり、また、花小金井教会の家族として、皆様と一つとなっていった出来事でもありました。お互いに笑顔でお互いを喜びあう。一週間の中で、最も心満たされるときとなったと言っても過言ではありません。

花小金井教会の炊き込みご飯は、みんなでお祈りして食べるとき、そのご飯粒の一粒一粒がイエス様の喜び、新しい命の喜びとなるのです。

私たちにご自身の喜びに満ちた命を与えてくださる神は、私たちを愛と恵みに満たしてくださいます。

 

  • 高橋周也(たかはし・ひろや)神学生

1989年、北海道苫小牧市生まれ。人間関係に悩み、加えて父が植物状態となったことをきっかけに、人の生きる意味を問い始める中で、聖書に出会う。2008年6月、苫小牧バプテスト・キリスト教会にて受浸。翌年大学進学のため、青森バプテスト教会に転会。弘前大学聖書研究会、キリスト者学生会の活動を通して信仰を養われ、献身の思いが与えられる。2013年に就職のため上京、2015年より当教会会員。2017年4月より、西南学院大学神学部にて、牧師を目指して学ぶ。2018年2月、初めて教会に足を踏み入れてちょうど10年目を迎えた日に、久山療育園で看護師として勤務する妻と結婚。研修教会は鳥飼バプテスト教会。趣味はキリシタン史跡巡り(最近あまり行けていない)。

 

 

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