「週に一度通うと、死亡率が33%下がる所」(2019年2月3日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

ハーバード大の研究で、1992〜2012年にかけて74,534人の女性に行われた健康調査の論文があります。(Association of Religious Service Attendance With Mortality Among Women)

4年に1回ごとに、全員に「一カ月にどれだけ教会に行ってますか?」と尋ね、その後の死亡率とくらべたものです。年齢や喫煙、飲酒、BMI、収入といった要素の影響を取り除いたところ、毎週礼拝に参加した女性は、まったく教会に行かない女性にくらべて、その後16年間の死亡率が33%も減っており、また、4年以上にわたって定期的に教会に通った場合、死亡率はさらに45%まで減るという結果だったそうです。

 

地域社会や家族関係さえ、崩壊しつつあり、孤独に生きる人が増えている現代。宗教を信じること自体が、その人に生きる力を与えることとともに、教会に行くことで体験する、神を信じる人々との交わりにも、その力があるのではないでしょうか。

実際、他人と出会い、心を開いて語り合える場所はなかなかないものです。たとえあったとしても、自分が傷つかないように弱さを隠し、自分をよく見せようと仮面をかぶったままの社交場が多いように思います。しかし本来弱さを抱えたわたしたちにとって、本当に必要なのは、ありのままのお互いを安心してみせながら、ゆるし合い受け入れ合える交わりではないでしょうか。

さて教会の礼拝は、聖書の福音に触れた一人ひとりが、共に「神に愛されている子」に立ち戻り、喜び合う祝宴といえます。

まったく違う背景の人々が、主に愛されているがゆえに、互いに愛し合い、受け入れ合い、分かち合う交わりが教会にはあります。この交わりがもっているいきる力を、ハーバード大学の研究も証しているのではないでしょうか。

「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほどで、事実また、その通りです。」

Ⅰヨハネ3章1節

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