青虫がサナギになり、美しい蝶になるとき、サナギを破るため長い間もがきます。
それでは大変だろうと、サナギにハサミで切り目をいれて、簡単に出られるようにすると、出てきた蝶は飛べなくなるのだそうです。
なぜなら、サナギからでようと長時間もがくことで、蝶は羽に飛ぶ力をたくわえるからです。
蝶にとって、サナギを破る試練は、やがて美しく宙を舞う力をつけるために、
無くてはならないこととして与えられています。
わたしたちは、つい目の前のことで一喜一憂します。
つらいことがあれば落ち込み、すぐこの状態がいつまで続くのかと、不安にとらわれます。
災害や経済不況や人間関係のもつれ、病気、様々な試練に、揺れ動きます。
しかしそれらは実はサナギの皮なのかもしれません。
あの主の十字架の苦しみも、復活の喜びへと至る道であったのですから。
主イエスが歩まれ、示してくださったこの神の愛の岩の上に、今週も立ち続けたいのです。
「それは、地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を置いて家を建てた人に似ている。洪水になって川の水がその家に押し寄せたが、しっかり建ててあったので、揺り動かすことができなかった。」(ルカによる福音書6章48節)