「サナギの皮」(2015年8月30日週報巻頭言 藤井牧師)

IMG_0081 青虫がサナギになり、美しい蝶になるとき、サナギを破るため長い間もがきます。

それでは大変だろうと、サナギにハサミで切り目をいれて、簡単に出られるようにすると、出てきた蝶は飛べなくなるのだそうです。

なぜなら、サナギからでようと長時間もがくことで、蝶は羽に飛ぶ力をたくわえるからです。

蝶にとって、サナギを破る試練は、やがて美しく宙を舞う力をつけるために、

無くてはならないこととして与えられています。

わたしたちは、つい目の前のことで一喜一憂します。

つらいことがあれば落ち込み、すぐこの状態がいつまで続くのかと、不安にとらわれます。

災害や経済不況や人間関係のもつれ、病気、様々な試練に、揺れ動きます。

しかしそれらは実はサナギの皮なのかもしれません。

あの主の十字架の苦しみも、復活の喜びへと至る道であったのですから。

主イエスが歩まれ、示してくださったこの神の愛の岩の上に、今週も立ち続けたいのです。

「それは、地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を置いて家を建てた人に似ている。洪水になって川の水がその家に押し寄せたが、しっかり建ててあったので、揺り動かすことができなかった。」(ルカによる福音書6章48節)

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