神のチームメイト

(2020年8月23日週報巻頭言)  藤井秀一牧師
その昔イスラエルの民が、奴隷状態となっていたエジプトの地から、神が選び立てた預言者モーセによって脱出していく、神の救いの出来事を、わたしたちは今、礼拝において読み進めています。
イスラエル人の子として生まれ、そのアイデンテティーを心のなかに秘めつつも、しかし40歳まではエジプト人として、その後40年間はミディアン人として生きたモーセ。
そして80歳になったある日、イスラエルの神、主との決定的な出会いを経験したモーセは、その主から、イスラエルの民をエジプトから導き出す交渉をするために、ファラオの元に行くよう命ぜられます。
その突然の主の命令に、当然ながら恐れおののくモーセに、主はわたしがあなたとともにいるし、奇跡の力も与え、あなたが言うべき言葉もわたしがあたえるから、と全面的サポートを約束します。
しかし、それでもなおモーセは「わたしではく、だれかほかの人にしてください」と固辞します。聖書に登場する神の働き人のなかで、ここまで主の招きを拒み続けた人を他に知りません。
しかしなお主はモーセをあきらめないのです。神の選びは徹底しています。さらに主は、あなたの雄弁な兄アロンと一緒にいきなさいと告げ、モーセはその提案を受け入れ、やっと重い腰を上げてエジプトへと向かっていきます。
さて今日の礼拝で読む個所は、その後、一度目のファラオとの交渉に失敗してしまったモーセとアロンに、主が二人の役割分担について、確認する個所です。
モーセは神の代わりとしてファラオと対峙し、アロンはモーセから受け取った言葉をファラオに語るという、それぞれの役割と目指すべき働きのゴールが、主から語られます。
それはなにか、試合の途中の作戦タイムのようです。監督である主からの言葉を受け取って、二人は神の働きを担うチームとして仕切り直し、再びファラオとの交渉の現場へ、たちあがり向かっていくのです。

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