この花小金井キリスト教会が立っている場所において、福音宣教が始められたのは、1966年12月25日アスキュー先生ご家族、Kさんご夫妻、Sさんほか数名の方々が集い、お隣のNさん宅で行われたクリスマス集会でした。
Nさんは教会用地としてご自分の土地をバプテスト連盟に売ってくださいました。アスキュー先生は仙川教会の牧師を辞任して、この花小金井における伝道のために立ち上がってくださいました。
そして1967年の春に会堂が建ち、1967年3月5日に最初の主日礼拝が初代アスキュー牧師の司式によって献げられることになります。
その2年後の1969年1月の定期総会で、教会組織を決議。3月の総会で「信仰告白」、「教会規則」、「牧師招聘」、「予算案」を決め、母教会の仙川教会、連盟の理事会の承認も得て、1969年5月25日教会組織会議を開き、「仙川教会 花小金井伝道所」は「花小金井キリスト教会」として独り立ちしたのです。
もし連盟が、この花小金井の地で伝道をする決断をしなかったなら、もしNさんがご自分の土地を売ってくださらなかったなら、もしアスキュー先生が仙川教会の牧師にとどまっていたなら、もし・・・、もし・・・。歴史に「もし」はないのですが、あらためて振り返ってみると一つ一つの選択と決断を導いておられた聖霊の働き、導きを感じるのです。
先日教会員になられたKさんの教籍番号は348番です。
ある人はこの教会で主と出会い、またある人はこの教会で人生の大切な出会いを経験し、またある人はこの教会での出会いを通して、味わい深い体験をしてきたことでしょう。
もし、ここに花小金井教会が存在しなかったなら、その出会いも出来事もすべて起こらなかったのです。なんという恵みでしょうか。
50年間、主が花小金井教会という集まりを守り導いてくださったがゆえに、数え切れないほどの豊かな「物語」が生まれることとなりました。
その意味において「教会」の歴史、そして教会につながる私たちの人生は、まさに「神の物語」そのものであるのです。