6月25日の、神学校週間礼拝でメッセージを語る、小勝琢生神学生の自己紹介です。
「調布南キリスト教会の小勝琢生(おがつたくお)と申します。1954年3月生まれの63歳です。花火加工業の分家に産まれ、藤井先生のトロンボーンと同じ音域のユーホニュームと言う楽器で高校大学と吹奏楽に熱中し指揮者もしていました。大学卒業以来道路工事会社に勤めています。
私は60年間、神様から一番遠い世界に住んでいました。『私たちの宗教に入ればあなたは救われる。亡くなった方も救われる』。私が生まれる1年前に父親の花火工場が爆発事故を起こし多くの方が亡くなりました。父はご遺族との補償問題で心労を重ねます。その様子を見て多くの宗教団体が先のような言葉で父の元を訪れました。『人の弱みに付け込んで、本当に嫌な人達だった』と物心付いた私に母はいつも言っていました。
土木の世界も事故の恐怖といつも隣り合わせです。一つとして同じ作品は無く、環境や労働条件が違う場所で、その都度全く違う物を造ります。一旦事故を起こすと沢山の犠牲者が出ます。指名からも外されます。絶対に事故を起こしてはいけません。その為に事前にすべてのリスクを洗い出し、様々な角度から徹底した安全対策をほどこします。『神様お願いです。事故が起きないようにしてください』という発想はありません。
神はその様な私をも温かく見守り続け、教会に導いてくださいました。今では神学生、教会ではオープニング賛美のコーラス隊、時にはピアノも弾きます。小学生向けの子供礼拝も月に一回担当しています。」