「遣わされなければ」(2015年11月15日 週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

先週、バプテスト連盟の総会に代議員として出席してきました。総会には、連盟の国際ミッションボランティアとしてルワンダに遣わされ、現地NGOと協力して大虐殺後の「癒しと和解」のプロジェクトを展開している、佐々木和之さんも参加。また佐々木さんが教えておられるプロテスタント人文・社会科学大学の、平和構築専門コース第一期卒業生 セルジ・ムヴニさんも参加されました。セルジさんは、21年前の大虐殺で父親を亡くされましたが、平和構築専門コースで学びを続ける中で、復讐ではなく平和と和解のために生きることを決意されたのだと、証ししてくださいました。

もし、佐々木さんがルワンダに遣わされていなかったなら、セルジさんは今も憎しみに縛られ、復讐の連鎖が続いていたのかもしれないと思うとき、1人の人が和解の福音を伝え、神の愛を分かち合う働きの尊さと重さに心震えます。それはまた、同じ福音を知り、生かされている者に「今日、誰に何を語り、何をするのか」との問いかけと、福音を分かち合う生活への招き、励ましとして、心に響く証しと出会いだったのです。

「そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」(マタイ9:37-38)

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