2023年4月16日主日礼拝ダイジェスト

「イエスさまの朝食」       藤井 秀一

 先週のイースター礼拝に続いて、今日の礼拝においても、復活のイエスのお姿を福音書の証言をとおして見つめていきます。

 今日の礼拝において読まれるヨハネによる福音書21章1節〜14節の出来事は、弟子のなかの7人が、彼らの故郷であるガリラヤにおいて、復活のイエスと3度目の再会をする場面です。

 ヨハネの福音書の話の流れでは、エルサレム付近のある家に隠れていた弟子たちに、すでに2度も復活のイエスは現れたとあります。しかしその後なぜか、ペトロをはじめとする弟子たちはガリラヤに戻り、ペトロは彼のかつての生業であった漁をしているのです。この話の流れを不自然に思う人は、このガリラヤでの出来事は後代の付け足しではないかと考えるようですが、わたしはむしろこの話の流れに「リアリティー」と「慰め」、「励まし」を読み取っています。

 この話の流れの「リアリティー」とはなにかといえば、すでに復活のイエスに出会い、イエスから言葉をいただいていながらも、なお弟子たちは元の生活に戻っていたという、人間の「なかなか変わらない、変われないさま」です。それは私たちもまた、聖書の言葉を通して、聖霊の働きによって、復活のイエスの言葉との出会いを何度も経験し、道を示されてきたとしても、「そうはいっても、なかなか変わらない、変われない経験」をしているのではないか、という意味での「リアリティー」です。

 そして同時に、2度も復活のイエスと出会いながら、もとの生活に戻ってしまったペトロたちに、何度もイエスさまは、出会い直してくださったことを告げる、このヨハネの福音書の記事に、「慰め」と「励まし」をいただくのです。元の生活に戻ったところで、結局漁生活もうまくいかないペトロたち。そんな彼らにご自分とはわからない姿で近づかれ「食べるものはあるのか」と彼らの生活を気づかい、必要なアドバイスをして助ける復活のイエス。彼らの朝食の準備さえして・・・・・。

 このお方と、今日も礼拝において出会い直させていただける主の憐れみに、感謝と賛美を共に捧げたいのです。

 

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