酒田で家族だけの礼拝をしていた頃、大学の寮のポストに入っていた教会のチラシを見て礼拝に来るようになった大学生の女性がいました。中学で不登校を経験し、生きづらさを感じて生きていた彼女。出会ったころは泣いてばかりでした。そんな彼女は大学を卒業し実家に帰るまでの2年半、小さな教会の礼拝に来続け、最後にわたしたち夫婦に小さな手紙をくれました。
「約二年半もの間、本当にお世話になりました。お二人に出会った当初の私は、不安定で少し疲れていました。何もかもがうまくいかないことに対して焦っていたのだと思います。そんなわたしを、温かく迎えてくださいました。
3人のかわい子どもたちや、教会に集まった人々に支えられて、疲れた悲しみが徐々に癒されていきました。教会の行事に参加したりと、人に奉仕する嬉しさも気付かされました。教会に行くことで、人間関係において学ぶことが多かったです。前向きに物事をとらえられるようにもなりました。そのような機会を与え続けてくださったことに、本当に感謝しています。今後は会う機会が少なくなり寂しいですが、久々にあったら成長している私を見てほしいので、実家に戻ってからもよき働きができるように頑張ります。
そういった考え方ができるのも、教会があるおかげです。出会うことができて本当に良かったです。これからも皆さんが心身ともに健康で、笑顔で過ごせることを祈っています。皆さんといた日々は、私にとって本当に大切なものとなりました。ありがとうございました。」
蒔かれた一枚のチラシから起こった出会いと出来事。そしてみ言葉を聞き続けた彼女の中に豊かに育った御言葉の実り。今思えば、それは「神の国の神秘」というべき出来事でした。
「良い土地に落ちたのは、立派な善い心で御言葉を聞き、よく守り、忍耐して実を結ぶ人たちである。」(ルカによる福音書8章15節)