ペンテコステとは第50という意味のギリシャ語。
新共同訳聖書では五旬祭と訳されます。
元来は、イスラエルの3大祭りの一つで、
過越祭から50日目の小麦の収穫感謝祭でした。
過越祭に十字架につけられ、三日目に復活した主イエスは、
40日の間弟子達に現われ、その後天に昇られました。
主イエスがおられなくなった状況の中で、
弟子達は心一つに、篤く祈っていたと使徒言行録は証言しています。
そして10日後のペンテコステの日。
主イエスが約束しておられた「聖霊」が弟子達の上に降り、
弟子たちの群れは、聖霊を宿し、聖霊によって導かれていく共同体となっていきます。
かつて弟子たちは「俺が一番、おまえは二番」「俺が俺が」という人々のバラバラな集まりでした。
元徴税人もいれば、元漁師、元熱心党など経歴も多様。
主イエスが中心にいてくださったので、なんとか一緒にやってきた弟子たちでした。
しかし今や、目に見える姿で主イエスはいなくとも、
弟子たちの上に同じ聖霊が降り、同じ主イエスの霊に導かれる共同体が新たに生まれたのです。
「教会」の誕生です。
わたしたちの教会では、毎月第一日曜日に行う晩餐式のなかで「教会の約束」を読み上げています。
そのなかに、こんな一文があります。
「私たちは、この教会が、人によって成ったものでなく、神によって成ったものと信じます」
わたしたちの教会も、人の思いや願いを越えたところで「神によってなった」教会。
そう信じて周りを見渡す時、
聖霊による出会いの不思議さ、恵みに感動いたします。