「主に従う自由を守るために」(2018年2月11日週報巻頭言)

kulinetto / Pixabay

2月11日は「建国記念の日」ですが、キリスト教界では「信教の自由を守る日」として各地で集会が持たれる日でもあります。

「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として、2月11日が「建国記念の日」と制定されて52年。

この国民の「祝日」を、キリスト教界が「信教の自由を守る日」としているのは、この日が日本神話に登場する神武天皇の即位の日「紀元節」に由来するからです。

「紀元節」は明治時代に始まって戦前まで、天皇を現人神に祀り上げ、天皇制軍国主義・国家神道体制を推し進めていった中心的祭日でした。

例えば、学校では、日の丸掲揚、君が代 斉唱、「御真影(天皇の写真)」の前での「教育勅語」「奉 読」、「神武天皇東征」「皇室のありがたさ」等が説かれ、 偏狭なナショナリズムが植えつけられました。

終戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の意向により廃止されますが、サンフランシスコ講和条約により日本の主権が回復するなか「紀元節」の復活運動が起こります。

9回も法案が廃案となるほど賛否が分かれたにも関わらず、「建国されたという事象そのものを記念する日」という解釈により2月11日が「建国記念の日」に制定されました。

それ以後、日本のキリスト教界はこの日を「信教の自由を守る日」として集会などを行っています。

天地を造られた「主」を信じ、

人ではなく「主」に従う自由を守るために。

関連記事

  1. 2022年9月11日主日礼拝ダイジェスト

  2. 「マラナ・タ」(2017年3月5日週報巻頭言 牧師 藤井秀一…

  3. 「福音という希望」(2016年11月13日週報巻頭言)  牧…

  4. 「わたしたちは神のもの」(2018年7月1日 週報巻頭言 牧…

  5. 「信仰生活を考える月間」(2019年7月7日 週報巻頭言 牧…

  6. キリストは私たちの平和