27日の広島でのオバマ大統領のスピーチを、みなさんさまざまな思いを抱きつつ聞かれたと思います。むろん一国の大統領が、自国の利益の計算なしに動くことはないでしょう。しかし今だアメリカ国内の約半数の国論が「戦争を終結させるために、核使用は仕方なかった」とのなか、現役アメリカ大統領が広島の地を訪れ、被爆者の方々と抱き合う出来事が実現したことに、わたしは素直に感動しました。
オバマ大統領のスピーチの後半「・・・私の国のように核を保有する国々は、勇気を持って恐怖の論理から逃れ、核兵器なき世界を追求しなければなりません。」と語った言葉が、心に響きます。
核の問題は、一国の事柄ではなく、保有国すべての問題。攻撃を恐れるゆえの武装という「恐怖の論理」から逃れ、神の前に生かされているお互いとして、信じあい共に生きる世界に向かって、主が新たな一歩を踏み出させてくださいますように。
「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない。」(ルカ12:4)