2024年4月28日主日礼拝ダイジェスト

 

「復活ゆえの希望」      藤井 秀一

4月は毎週、「復活信仰」をテーマに聖書の言葉を聴いています。本日のメッセージは、1ペトロ1章3節から9節に基づき、「復活ゆえの希望」と題しました。
私たちがイエス・キリストの復活を信じることが、どのように私たちの日常生活に変化と希望をもたらすかについて、今週も共に考えたいと思います。

このペトロの手紙を受け取った教会は、現在のトルコ地方に離散し、仮住まいをしていた人々でした。当時のキリスト者が直面した生きづらさ、苦難、迫害は、現代を生きるわたしたちには耐え難い過酷なものだったでしょう。にもかかわらず、彼らは希望を失うどころか「言葉では言い尽くせない素晴らしい喜びに満ち溢れていた」と記されていることは、実に驚くべきことであり、現代に生きるキリスト者への問いかけの言葉にも響いてきます。今、2000年前と比べ物にもならないほど豊かで便利な時代に生きる私たちは、この「素晴らしい喜び」を知っているのだろうかと。

「仮住まい」と訳されるギリシャ語は、「旅人」とも訳されます。復活のキリストを信じた人々は、「キリストを見たことがないのに愛し、今見なくても信じており、言葉では言い尽くせない素晴らしい喜びに満ち溢れていました」。これは物質的な喜びではなく、信仰に根ざした霊的な「喜び」です。やがて神の国でキリストにお会いする人生の旅路を、復活のキリストを信じる人々は、この霊的な「喜び」に支えられて、励まされて、歩み続けていくのです。

 

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