「わたしたちは誰のもの」(2017年2月19日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

スチュワードシップという言葉をご存知でしょうか。「スチュワード」=管理者、「シップ」=あり方。直訳すれば「よき管理者たる道」「管理者としてのあり方」となります。

バプテスト教会ではこの「クリスチャンスチュワードシップ」を、神様からわたしたちに託された賜物を管理し活かす生き方として、大切にしてきました。

「スチュワード」に対応する聖書の言葉は、ギリシャ語の「オコイノミヤ」です。「管理者」と訳されて、主イエスのたとえ話や、使徒の手紙のなかに度々出てきます。

「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい」(1ペトロ4:10)

また主イエスが語ったたとえ話の中には、旅に出て留守の主人の財産を託された僕の話が幾度か出てきます。それらのたとえもまたスチュワードシップにつながる話と理解できます。

ヨハンセバスチャン・バッハは、作曲した楽譜に「神の栄光のために」と書き記しました。バッハは自分に与えられている命、才能を、神に託された賜物として、神にお返しする意味で「神の栄光のために」と書いたのでしょう。これもスチュワードシップです。

詩編100編は告白します「知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、その民、主に養われる羊の群れ」であると。

わたしたちは「主のもの」。まずその気づきから、スチュワードシップは始まります。

 

「・・・神のものは神に返しなさい」(ルカ20:25)

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