「新約聖書の告げる聖霊の働きのイメージ」 藤井 秀一
先週は、主イエスの弟子たちのうえに「聖霊」が下り、教会が誕生したことを記念するペンテコステ礼拝を捧げました。
使徒言行録の2章が証しする、聖霊降臨の出来事からは「聖霊の働き」の宣教の力と言葉を与える側面が強くイメージされるように思います。ただ、新約聖書が伝えている「聖霊の働き」のイメージは、他にもいくつかポイントがあります。以下にいくつか挙げてみます。
■思い起こさせる: 聖霊にはクリスチャンに神のみ言葉を思い起こさせ、励まし、導く働きがあります。「しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」(ヨハネ14:26)
■罪に気づかせる: 聖霊は人に罪を気づかせると主イエスは言われます。 「その方(聖霊)が来れば、罪について、義について、また、裁きについて、世の誤りを明らかにする。」
■イエスを主と告白させる:「聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。」(1コリント12:3)
■賜物(務め、働き)を与える: 「賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。」(1コリント12:4-6)
■祈りの助け: 聖霊は祈りを助け、時には言葉では表現できない思いを神に伝えます。「“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです。」(ローマ8:26)
■人格的な成長: 「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です。」(ガラテヤ5:22-23)
■神の子としての確証: 聖霊はわたしたちが「神の子」とされていることの確証を与えます。「神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶのです。」(ローマ8:14-15)
https://youtu.be/4yAGKIhI7aA