「自分で判断する」(2016年7月10日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

イギリスの独立調査委員会が6日、イラク戦争について「その時点で軍事行動は最後の手段ではなかった」と報告しました。もし、あのとき米英がイラクへの先制攻撃を思いとどめていら、今のようなテロにおびえる世界にはならなかったのかもしれないと思うとき、あまりにも遅すぎる審判と言わざるを得ません。

開戦前、当時のブッシュ大統領が盛んに「イラクは大量破壊兵器を保有している」とメディアを通じ、国民を恐れによって、扇動していったことを思い出します。結局イラクに大量破壊兵器などありませんでした。あったのは実態のない「恐れ」でした。

主イエスが捕えられた時も指導者の扇動がありました。イエスと暴動の指導者バラバのどちらを釈放するかとローマ総督が群衆に問うたとき、「祭司長たちは、バラバの方を釈放してもらうように、群衆を扇動した」(マルコ15:11)のです。

群衆はその扇動に乗り、主イエスに向かって「十字架につけろ」と激しく叫びました。

さて今日は衆議院選挙の投票日です。わたしたちはまず主に祈りたいのです。「恐れ」にとらわれないように。そして自分自身で正しい判断をしていけますようにと。

 

「あなたがたは、何が正しいかを、どうして自分で判断しないのか」(ルカ12:57)

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